7月9日(水)開幕、第107回全国高校野球選手権新潟大会組み合わせ

野球 2025/06/27
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text : inoue kazuo
井上 和男

夏の甲子園出場校を決める、第107回全国高校野球選手権新潟大会組み合わせが決定。7月9日(水)の1回戦、新潟青陵対加茂暁星の試合で幕を開ける。
 注目の第1シードには県大会で昨秋準優勝、今春優勝した中越。投打で力は頭一つ抜けていて、特に投手力が充実。左の雨木天空が春に大きく飛躍しエースの座を射止め、昨秋に背番号1を背負った右の石山愛輝(共に3年)も控え、甲子園に最も近い存在といえる。
 このブロックには有力校の日本文理と開志学園が入り、2校はいきなり初戦でぶつかる。日本文理は甲子園春夏通算17回出場を誇る強豪。開志学園もタレント豊富だ。第5シードの公立校・六日町はエース左腕の佐藤球士(3年)を中心にまとまりがある。
 今春準優勝で初出場を狙う北越も、多彩な投手陣を誇る。春のチーム打率は3割に満たないものの全6試合で25盗塁と、リードオフマンの主将・仲川尚汰(3年)を中心に機動力野球で勝ち進んだ。
 このブロックには加茂暁星、上越、昨夏の甲子園出場校・新潟産業大学附属、そして第5シードの古豪・新発田農業と、実力校がそろった。伸びのある速球を持つ2年生エース飛田寛人がいる柏崎も上位をうかがう。
 春4強の中では最もチーム打率が高かった新潟明訓は、1年生からスタメンに入る主砲の権平幸太郎(3年)が引っ張る強力打線が特長。夏に向けて投手陣の底上げが期待される。
 新潟明訓のブロックにも実力校が入った。攻撃陣が好調な帝京長岡は、投手陣もタレント豊富で全体の選手層は厚く、優勝候補の一角。一昨年夏の代表校・東京学館新潟、投打の軸となる渡邉壮汰(3年)が率いる村上桜ヶ丘も注目校だ。
 第4シードの春4強・関根学園は投打でバランスがとれているチーム。主将でエースの鈴木興丞(3年)はサイドスローからテンポよく投げ込み、小柄な体格を感じさせない堂々としたピッチングで試合を締める。打線は長打力のある選手がそろい、春の準決勝で3-4と敗れた中越と遜色ない力を見せた。
 関根学園と初戦で当たる糸魚川は、投打の軸が頼りになる。140キロ超を投げるエース山岸宥稀、捕手で主砲の中澤克斗(共に3年)は、私立校勢にも引けをとらない選手。大会序盤屈指の好カードになりそうだ。同じ公立校勢では第5シードの新潟も投打で安定している。
 7月9日(水)のハードオフECOスタジアムでの開会式では、選手宣誓を新発田南の菊地大和主将が務める。会場はこの他、長岡市悠久山球場、新発田市五十公野公園野球場、三条パール金属スタジアム、柏崎市佐藤池野球場。入場料はいずれの会場も大人800円、高校生100円、小・中学生無料。

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