新潟アルビレックスBBは、2020年7月7日午前、今秋の2020-21シーズンに向けた新体制発表記者会見を開いた。新潟のホームであるアオーレ長岡のアリーナに顔をそろえたのは、5人のチームスタッフと9人の日本人選手。全選手12人中、今季加入が8人(日本人選手5人、外国籍選手3人)、そして今季から新潟で指揮を執る福田将吾HC。チームは、大幅なメンバーチェンジで集めた若さある選手を動かし、アップテンポなバスケの実現を目指す。
“全く新しい布陣”でシーズンを迎える新潟に、ブースターはもちろん、ライバルチームからも熱い視線が向けられている。目標は当然、日本一。そのためのチーム作りはすでに始まっている。福田HCは、各選手との関係構築について問われると、「すでに1時間から1時間半の個人面談をしていて、バスケについての考え方やスタイルなども含めて、どういったチームを作っていきたいかという話し合いはしっかりとできている。明日からの練習を通しながら、お互いをさらに知っていく。非常に楽しみ」と語った。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために入国が先送りになっている3人の外国籍選手とは、通信アプリを使い、HC自らが英語でコミュニケーションを取っているという。定期的に新潟での活動内容の報告とコンディション調整を指示し、スムーズなチーム合流に向けた対策を講じている。
また、若手に対しては、「ベテランの背中を直接見ながらプレーできることは、若い選手にとって本当に良いことだと思う」と、新潟を舞台に大きく成長することを求めた。
ベテラン選手の1人、今季で5年目となる五十嵐圭(PG)は、「(選手として)最年長だが、コートに入れば年齢は関係ない。HCの考えるバスケをしっかり表現したい」と力を込めた。さらに、「これまでの4シーズンは、ブースターの皆さんの応援があって戦えた。無観客試合で、後押しがなければ力が発揮できないことが分かった」と、新潟を支えてくれている全ての人たちに「また一緒に戦ってほしい」とメッセージを送った。
この会見では、新しいチームスローガン「SYNERGY~Grow together~」も発表された。選手個人による力の発揮に加え、選手同士、ブースター、ファン、地域などを含め互いに能力を引き出し合い、そこから生まれる相乗(シナジー)効果を狙う。
昨季、シーズン途中から横浜ビー・コルセアーズのHCに就任した福田HCは、イチからのチーム作りについて「とてもありがたいこと」と語り、自身が考えているバスケスタイルを構築できることについて喜びを見せた。そのためには、チームに家族のような風通しの良さが必要だと考える。「チームの安心感、自分が発言しても大丈夫なんだな、受け入れてくれるんだな、という空気を作ることが、チーム内のコミュニケーションの向上につながる」と、人と人との意思疎通がチームの骨格を形作るとのポリシーを語った。
【2020-21シーズン 新潟アルビレックスBB選手】氏名の後ろの「★」は今季加入
#0 チャールズ・ミッチェル ★
1993年10月23日/PF・C/203cm・122kg
ジョージア州マリエッタ
#1 星野曹樹(ほしの・ともき)
1997年11月5日/SF/195cm・90kg
新潟県魚沼市
#3 大矢孝太朗(おおや・こうたろう) ★
1994年8月16日/SF/193cm・87kg
新潟県
#5 リチャード・ヘンドリックス ★
1986年11月15日/PF・C/204cm・108kg
アメリカ合衆国
#7 五十嵐圭(いがらし・けい)
1980年5月7日/PG/180cm・73kg
新潟県上越市
#13 柏倉哲平(かしわぐら・てっぺい) ★
1995年1月20日/PG/180cm・82kg
山形県
#14 石井峻平(いしい・しゅんぺい)
1995年7月13日/SG/187cm・80kg
新潟県長岡市
※オフコートキャプテン
#21 納見悠仁(のうみ・ゆうと) ★
1997年4月10日/PG・SG/181cm・83kg
神奈川県
#23 佐藤公威(さとう・きみたけ) ★
1984年4月23日/SG/186cm・87kg
新潟県長岡市
※副キャプテン
#25 ロスコ・アレン ★
1993年5月5日/SF・PF/208cm・100kg
ハンガリー
#32 池田雄一(いけだ・ゆういち)
1983年7月13日/SF/191cm・93kg
新潟県燕市
※キャプテン
#33 林翔太郎(はやし・しょうたろう) ★
1995年9月13日/SF/194cm・89kg
北海道