9月23日、三条パール金属スタジアムで来春のセンバツ大会出場につながる第143回北信越地区高校野球新潟県大会決勝が行われ、加茂暁星が白﨑勇希(2年)の劇的な逆転サヨナラ打で創部史上初の県制覇を成し遂げた。
最終回に試合が動いた。2-2の同点から9回に新潟明訓が2点を勝ち越す。それまで押し気味に試合を進め、6回途中からエース飯濵友翔(2年)を投入した新潟明訓がこれで逃げ切るものと思われた。
だが、春夏秋を通じて初の決勝に臨んだ加茂暁星。「自分たちのバッティングを見せてこい」と髙橋諒監督に送り出されたナインが躍動した。四球で出て2塁に進んだ越智勇太郎(2年)を、齋藤大優(1年)が中前打で返して1点差。続く吉川翔(1年)も中前打で好機を広げる。有本一輝(2年)は内野ゴロに倒れて2死となったが、2、3塁に走者が残った。
このチャンスに打席が回ってきたのは前の打席でヒットを放っていた白﨑勇希(2年)。「打ったのはカーブ。前の打席でストレートを打っていたので変化球が来ると思っていた」。打球はレフトの頭上を越える逆転サヨナラ打となった。
加茂暁星は2年連続の北信越大会出場。「新潟県王者として恥じない全力プレーをやりたい」(白﨑)。敗れた新潟明訓は2017年春以来の北信越大会出場。また、決勝の前に行われた第3代表決定戦は、東京学館新潟がこれも逆転サヨナラで3-2と関根学園を破り北信越大会への切符をつかんだ。
全16校によるセンバツ出場をかけた北信越大会は、10月10・11・17・18の4日間、富山県内の3球場で開催される。組み合わせ抽選会は10月2日(金)。