アルビレックス新潟、玉乃淳GM就任会見 「強いアルビレックスが何十年、何百年と続くように」

アルビレックス 2019/12/18
アルビレックス新潟、玉乃GM記者会見
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text : inoue kazuo
井上 和男

2019年12月18日、アルビレックス新潟の取締役会が開かれ、同クラブのゼネラルマネージャー(以下GM)として、元Jリーガーでスペインでのプレー経験もある玉乃淳氏(プロフィルは本文最後に)の就任が了承された。
元社長で現取締役の中野幸夫氏が専務時代の03年に兼任でGMを務めたことはあったが、専任でGMを置くのは初めてとなる。
取締役会後、記者からの質問に玉乃氏が答えた要旨は以下の通り。

 

―GMに就いた理由と役割は?
「こんな大役に就けるチャンスは、ほとんどのサッカーマンにとって一生に一度もないチャンスだと思ったので話をお引き受けした。役割としてはチームの強化がメイン。アルビレックスは既に外国籍選手の獲得や若手選手の育成にかなり注力している。これからアルビレックスを担う、代表するような選手を育てていくというチームコンセプトがあり、微力ながら何かお手伝いできることがあるんじゃないかと、今回join(参加)させていただいた」
―クラブから期待されている自身の能力とは?
「幼少期に海外生活が、スペイン、カナダとあり、また、新監督がスペイン人ということもあり、いろんな方が世界中から集まってくるという環境においては、1日もかからずにすぐに馴染める能力は持っていると思う。アルベルト監督が就任されてからも、時差の関係で夜の12時から電話会議が始まり、気づけば二人で朝を迎えているという日々が続いているぐらい、今はサッカーに没頭できる環境。本当に新監督とは昔から知っているんじゃないかと思えるくらいの関係が築けているので、そういった能力は誰にも負けないと思う。どんな外国籍選手や日本人選手が来ても、仲良くというか、即対応できる能力はあると思っている」

 

―チームの強化方針は?
「ほんとに一つ一つ着実にやっていくしかないと思っていて、宝くじを引きに行くようなことはせずに、できることを一つずつやりながら、来年に向けて、再来年に向けて、長くアルビレックスが、強いアルビレックスが何十年、何百年と続くようなチームコンセプトの下、日々を精進していきたいと考えている。つまりは、若手の育成だったり、今まさに投資をしているところに対して、僕が新しく何かを作るのではなくて、今ある良いところを伸ばしつつ、自分も成長できる環境を、ということで僕も期待しているし、(クラブに)期待されているところも一緒だった。期待してほしい」

 

強力な強化スタッフを迎え入れて喜びの是永社長(左)。玉乃GMも力強く握手

 

 

 

―是永大輔社長に伺います。玉乃氏をGMにした決め手は?
「皆さんの中ではサッカー選手であり、サッカー解説者だったり、面白いおにいちゃんというイメージが強いと思うが、この数年でスポーツビジネスに携わって無茶苦茶勉強していている。元々、対外的な交渉能力に関しては、すさまじいレベルで交渉をまとめてくる人。そのあたりを強化の最高責任者として生かしていってほしいと強く思っている。外国籍選手がどんどん増えてくる中で、昨年(今シーズン)チームはミュニケーションで苦しんだ。チームとクラブの距離があり、チームがサポートして欲しいタイミングでクラブがサポートしきれなかったという部分がある。さらに今年(来シーズン)は外国籍の監督になり、より強いサポートをクラブとしてもしていきたいと思っているので」

 

 

―(再び玉乃GMに質問で)どんな思いでアルビレックスに来たか?
「もう、ワクワクしかない。またこのサッカー界で没頭できるとなると。(サッカー界復帰は)約3年ぶりだが、時間を忘れて夢中になれる環境を頂けたことに本当に感謝している」
―解説者時代はアルビレックスに好意的だった印象があるが。
「特に偏った解説では(笑)。僕は思ったことを言っていたので。アルビレックスは本当にサッカーが面白くて、大サポーターが付いていて、勝手に解説者も盛り上がる環境だったので。GMに就いたが、その時の気持ちとこれからも全く変わらないと思う。今度は自分の所属するチームを勝たせたいという、プラスアルファの思いが乗っかったので、誰よりも楽しみながら、緊張感を持ちながら、毎試合臨むと思う」
―スペイン人選手獲得の考えは?
「スペイン人に限るということは全くなく、国境を、人種を超えて、良い選手を、将来性のある選手に積極的にアプローチしていきたい。リーチできないところは今はもうないので、それをいかにシーズンを通して見極めていくか。(全世界的に)フラットに見る。それは強化部としてやっていかなければならないことだし、良いチームを作るためには偏る必要はない。もしかしたらコンビネーションという意味では偏ることもあるかもしれないが、フラットな目で何がベストかを考えていきたい」
―目を付けている選手はいるか?
「いや、まあ、そうですね。GMに就任する前から僕はサッカー界にはいましたので、そういったネットワークの中ではいいなと思う選手はもちろんたくさんいる」

 

 

―これまでのアルビレックスのどんなところ生かし、またどんなところで玉乃色を出していきたいか?
「玉乃色というよりも、今から僕が進めていくことが新潟色になると思うので、玉乃色になったとか、していこうなんて思ってもいない。今あるブラジルのネットワークだったり、強化のストロングポイントも一緒に、プラスアルファ僕のできることが何かあるんじゃないかなと思いながら行動していきたい」
―アルビレックス新潟で残す、つなげていきたい部分はどんなところか?
「やはり育成。若い選手をどんどん引き上げて育て、ゆくゆくはスペインで活躍してもらうとか。プレミアリーグでもいい。アルビレックス新潟で活躍してその後は世界へ、という流れを作っていきたい。それは是永社長が先んじて投資しているところ。新監督も同じ思いを持っているので、そこは一体となってやっていきたい」

 

 

―今まさに交渉真っただ中だが、年内にサポーターに良い話を届けられそうか?
「それは今はまだ未定なので(笑)。僕が入る前の現スタッフと僕とで一生懸命(良い話が)できるように努力していく。待っていてほしい」
―ワクワクするような話が?
「もちろんそれを目指している」
―サポーターのJ1昇格の願いに、どのように貢献していくか?
「僕自身、アルビレックス新潟はJ1で強い、サポーターが大勢いて勝つ、オレンジ一色というイメージしかない。そこ(J1)はどんな状況だろうといつも目標に掲げる」

 

 

profile 玉乃淳(たまの・じゅん)◎1984年(昭和59)6月19日生まれ、東京都出身。東京ヴェルディの下部組織でサッカーを始め、ジュニアユース時代に出場した国際大会での活躍が認められて、中学3年時にスペインのアトレチコ・マドリードのカンテラ(育成チーム)に加入。当時は、フェルナンド・トーレス氏(2019年8月、サガン鳥栖で現役引退。元スペイン代表)も在籍していて、今でも交友関係にある。帰国後の2002年に、ヴェルディユース所属の2種選手登録でトップのJリーグデビュー。徳島ヴォルティス、横浜FC、ザスパ草津などを経て09年引退。サッカー解説者や会社経営、経営コンサルティング会社勤務などを経て、現職に。

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